現金管理の方法
決算に際して重要な項目の一つとして現金項目があります。
税務調査の際にこの現金の管理が適切に行われている場合は、調査官から無用な疑いを抱かれるのを避けることができます。
それでは、どのような現金管理が適切な管理かという主に以下の項目が挙げられます。
1 毎日の現金残高がマイナスになっていない。又は異常に多い残高になっていない。
2 帳簿上の現金残高と実際の現金残高が一致している。
これらを最低限満たす必要があります。
現金管理は重要な項目ですが、以外におろそかにされがちです。しっかりと管理されているかを決算で再度確認することは重要です。
決算作業の現金実査について
現金管理をしていて、実際の現金残高と帳簿上の残高が違うということは時折起こりえます。
それでは決算に際して、現金を実査した場合に実際の現金が少なかった場合に考えられる原因を取り上げてみます。
1 領収書や出金伝票にある金額よりも多い金額を誤って支払ってしまったケース
2 領収書などをもらい忘れているケース
この場合、実際との差額である現金の不足額を雑損失で処理することが一般的ですが、金額が大きい場合には原因を追及するために仮払金としておく場合もあります。
次に決算に際して、現金を実査した場合に実際の現金が多かった場合に考えられる原因を取り上げてみます。
1 領収書よりも少なくしか現金を支払わなかったケース
2 現金で売上があったが、帳簿に記載忘れをしているケース
この場合も、実際との差額である現金の過大額を雑収入で処理することが一般的ですが、金額が大きい場合には再発防止のために仮受金で処理しておき、原因を追及する必要も出てきます。
現金残高の決算のポイントは以上の通りとなります。決算の際に仮受金や仮払金が残るようであれば、日々の経理の状況を見直す必要があるでしょう。
また、現金商売などの現金扱いが多い業種のお客さまであれば、来客者へのつり銭間違いや、レジ担当者の不正などもあり、現金残高の一致は必須の経理作業となるでしょう。
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